理沙の私的日記より抜粋
○6月5日(木)
竜ヶ峰玲王の監視、護衛の任務の為、至高館学園へ編入した。
特に怪しまれる事なく転校できた。
護衛対象の隣の席だったので監視と護衛が両立できました。
それにしても早速隣の席に自然に座れるなんて、
今回の任務は根回しがいつもより凄いです。
一体どうやってこんな準備したのかな。
クラスの雰囲気を見る限り、
護衛対象の彼は皆に慕われているようだった。
怪しい気配は特に感じられなかったが、気を引き締めていこうと思う。
○6月6日(金)
○6月7日(土)
○6月8日(日)
ひとまず任務は完了し、護衛監視の任務は解かれました。
しかし、今回の事件については不審な点が多く、本件の調査として続行することに。
護衛監視は必要ないみたいだし、
あの部活動は参加しなくてもいいのかな…?
だってお面?が重くとても息苦しい
それにしてもあの護衛対象は、護衛されている事を自覚しているの?
結界の影響ない何か特殊な力を持っているのかもしれないけど
一人で進んでしまった。
制止できなかった私も護衛失格だけど護るほうの身にもなってほしい。
一番、護衛しにくいタイプの人間だ。
あ、それと。
神崎葵という女性徒が見たことのない力を発揮していた。
最初は援軍かと思ったのだけど、単独任務って話だよね?
雰囲気からすると少し違う??
今度本部に確認しないと
今回の事件の全容は
何者かが、伊藤朝子に対する高原正一の心情を利用して
竜ヶ峰玲王を抹消する計画のようでした。
高原正一の日記によると
竜ヶ峰玲王は伊藤朝子との恋仲を邪魔する存在。
推測ですけど仲良くする伊藤朝子と高原正一が憎かった竜ヶ峰玲王は、
二人に対し、自分の立場を利用して陰湿な行動をとっていたと思われる。
私個人としては高原正一の行動を応援したいですけど、
そこを利用されてしまったようです。
最終的には竜ヶ峰玲王に対する復讐心よりも
伊藤朝子に対する感情が増幅してしまったようで、
竜ヶ峰玲王へ大きく危害を加えるような自体には発展しませんでした。
高原正一の伊藤朝子に対する気持ちの勝利ということ?
明日も引き続き調査を行います。気を引き締めていこう。