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2010年8月 再起動。

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誰もいなくなった船着場に、天を見上げた姿のまま、玲王が倒れていた。


いま不屈の男は絶望に忘我して、立ち上がることもできないでいる。


力を使い果たし、仲間を失った彼にはもはや、抗う力はない。


在るのは、ただ思い出のみ。


そばに居てくれただけでどれだけ救われていたのだろう。


無くして初めてその大切さに気づかされた。


「どうして・・・あいつが・・・・・」


もはや届くはずのない言葉を、玲王は溢れ出る涙を止めようもなく、ただ詫び続けていた。



 




どれほどの時間が経ったであろうか。


もはや時間の感覚がなくなった世界で、それでも俺は・・・・・


もう、何もかも遅いけれど・・・。


すべてが手遅れになった今だからこそ、無限にある時間の中で、・・・考えよう。




そして玲王は、溢れ出てくる記憶の中をゆっくりと沈んでいくように、


共に駆け、紡いでいった物語の狭間を抜けて、・・・どこまでも落ちていく。


それはまるで、意識を持ったまま、夢現の境界に至ろうとするような不思議な体験。


それまでの数々の思い出が、細かい泡となり、漆黒の闇に星のように散らばる。


その海をどこまでも、ゆっくりと沈んでいく。



魔道書による悪魔の事件・・・

強力な抗魔力・・・

竜ヶ峰家の悲願・・・

10年前の儀式・・・

七曜の力・・・



そして、・・・・・俺は、・・・・・理解する。







絶望から醒め、少しずつ、痛覚が戻ってくる。



意識がはっきりしてくるとともに、力いっぱい握り締めているものに気がつき


あらん限りの声で泣き、玲王はそのリボンを握り締め、


その拳を額に当てて、謝罪する。


・・・なぜもっと早く、真実にたどり着けなかったのかと。



そしてそれを胸に当て、せめてこんな形であっても、二度と真実を失わないことを誓う。




その時、手の中のリボンが、黄金に輝きだす。


その眩い黄金の光は、玲王の身体を黄金の光で包み込んでいく。


生きる意志が、


闘う意思が、


甦る・・・


ボロボロに傷つきながらも、ゆっくりと自らの足で再び、・・・立ち上がり高らかに宣言する。


「神、悪魔、天使すべての者に告げる」


「神話は俺たちが紡ぐ」





参考動画→http://www.youtube.com/watch?v=za7c5pTnauQ

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◎ 無題

そうか・・・これ完全にうみねこ展開なのかー

エピソード4が終わり、次回から「うみねこのなく頃に 散」編が始まるよー^^
驚きのシンクロ率。
 そして玲王さんもかっこええ!

ちーえむ 2010/10/08(Friday)19:04:06 Edit
◎ 無題

胸熱の展開すぎる
次回がやっぱり気になるネ!

ジョマ 2010/10/14(Thursday)10:21:12 Edit
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