理沙＝スノーホワイトの第3話
少し長くなっちゃったのでつづきはこちらで折りたたみました
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10年前
その日は理沙の誕生日だった
父からの誕生日プレゼントと
母の手作りのケーキ
優しい両親に囲まれ、幸せな日々
毎日が幸せだった
突然の来訪者が来るまでは
彼女にとって当たり前の風景は
その日を境に、唐突に幕を閉じる
その日に何が訪れたのか
父と母の身に何が起きたのか
今では精神的なショックの為なのか何も思い出せない
ただ残された結果として、両親を失い
二度と幸せな日々は帰ってこないという事だけだった
それから彼女は銀の鎖という組織に保護される事になる
そして両親の仇は悪魔だと言う事を知らされた
銀の鎖は悪魔、化物、異端と戦う組織である
身を預ける彼女も、幼いながらもそういった技術を学ぶ事になった
望めば他の生活もあったかもしれない
だが、彼女はここで悪魔と戦う力を得ることを望んだ
幸いにも彼女には類稀なる銃器を扱うセンスと特殊な力があった
この特殊な力は、悪魔に復讐するために
神が与えてくれた力だと理沙は思った
それから悪魔憑きと戦う日々がはじまる
任務をこなす日々
復讐を忘れてしまうくらい毎日に追いやられていく
暴食の魔道書を回収し
任務がひと段落した後、自室で休息していると彼女は夢を見た
それは10年前のあの日の出来事だった
寝覚めの悪さに滅入る間もなく
玲王と葵から次の事件の知らせを受ける
そして悪魔憑きではなく悪魔との対峙
本来の目的を思い出す
彼女の中で復讐の火が再び燻りはじめるのだった…
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